長い夏が、そして長い物語が終わりを迎える最終巻。上杉達也は満身創痍の右肩とともに、和也の夢だった甲子園のマウンドを全身全霊で投げ切る。勝敗の先にあったのは、亡き弟への区切りと、ずっと言えなかった朝倉南への想いだった。あだち充が幾多の沈黙と余白で語ってきた三人の関係が、ここでようやく素直な言葉として結ばれる。派手さより余韻、勝利より人間——タッチという青春の集大成にふさわしい、優しく胸を打つ完結巻。